WebMoneyを利用した犯罪の手口には様々なものがあります。
というよりも全ての詐欺行為に電子マネーは悪用することは可能であるという方が正しいかもしれません。
まず最初になぜ犯罪者たちは電子マネーを使って被害者から金を騙し取ろうとするのでしょうか?
それは電子マネーが現金に比べて足がつきにくいという性質を持っているからです。
WebMoneyの詐欺が多い理由とは?
犯罪に関係する映画やドラマが好きな人であれば、誰しも一度は犯人たちが銀行強盗や誘拐などで手に入れた現金を、一定期間は使わないようにしようと話し合っているシーンを見たことがあると思います。
これは現金などの通貨にはそれぞれ固有の番号が割り振られているため、奪った現金を使ってしまうとそこから自分たちが犯人であることを特定されてしまう危険があるためです。
これに対してWebMoneyなどの電子マネーは現金に比べて足がつかず、大金であっても銀行を経由しないので追跡捜査は困難を極めます。
犯罪者はこうした理由から電子マネーを詐欺行為に使用しているのです。
WebMoneyでよくある詐欺の手口
それでは具体的な詐欺の手口について説明していきます。
まず最初に犯罪者たちから家族を装って急に現金が必要になったといった電話をかけ、被害者がそれに騙された場合コンビニなどでWebMoneyを購入させ、その番号を自分たちに教えるように誘導してきます。
つまり振り込ませる方法を現金にするか、電子マネーにするかの違いがあるだけで基本的には手口に違いはありません。
あえて言えば高齢者を狙った場合、銀行振込と違い電子マネーの購入に慣れていないので、被害者が店員などに質問しそこから犯行が発覚する危険性があるため、犯罪のターゲットを高齢者より若年層にしやすいという点が特徴になります。
具体的にはパソコンや携帯電話などでインターネットを使用中に、ウィルスに感染したのでお金を払わなければ全てのデータを破壊する、あるいはインターネット上でアダルトサイトを閲覧していたことを家族や職場にばらすと脅迫し、金を引き出すパターンです。
WebMoneyで詐欺に遭わない為に必要なこと
こうした犯罪に騙されないようにする一番の方法は、電子マネーで金を支払えといういかなる要求も拒絶することです。
一般人に対して正当な支払いを要求するあらゆる公的機関と企業は、その支払い方法にWebMoneyなどの電子マネーを指定することはありません。
つまり電子マネーを要求してきた時点で、その人物は自分を騙そうとしている可能性が高いということです。
もちろん電子マネーは便利なアイテムで、匿名性も確保されているためインターネット上の知り合い同士で住所などを明かさずに、お互い合意の上の取引ツールとして使われることもあります。
ただ相手がお金を受け取った途端に約束していた商品などを渡さず消えてしまうケースもあるので、組織的な犯罪が絡んでいない場合でもよほど信用のできる相手以外とは電子マネーを使って取引することは避けることをおすすめします。